総大将をしていた頃は昼過ぎまで眠っていたのだが、退いた現在は朝起きる規則正しい生活を送っていた



まだ深夜、百鬼夜行を終えた桜李と百鬼たちはぐっすり眠っていた



自室で天堂と十六夜の二人は布団に転がり話していた



単に天堂が十六夜を離したくなく抱き着いて離れなかったのだ



「ねぇ、そろそろ…」


「何でじゃ?まだいいだろ…十六夜はワシとこうしたくねぇのか」


ぎゅっと抱き込んだ天堂の力が強すぎて十六夜はばんばんと天堂の胸を叩いて緩めさせた



「だって何時間も…」


「いいだろ?前はこんなゆっくりできなかったじゃねぇか」



それもそうか、と納得した十六夜は自ら身を寄せ天堂の胸に頬をすりすりした



「っ………幸せか?」


「うん、すごく幸せ…」



十六夜の言葉と何よりもすりすりされて、萌えてしまった天堂は身を寄せてきた十六夜を抱き締めた