十夜の身体は炎症をおこしており高熱が出ていた 十六夜の看病のお陰で熱は下がり汗も出なくなっていた その間十六夜は妖力を与え、回復を促していた しかし、十六夜は大妖怪なためそれくらいでは何の支障もなかった 十夜は自分のためなら命さえ投げ出す覚悟があるのだろう それは何としても避けたい そんなことを考えていると十夜が目を覚ました 「十六夜様?」 ずっと寝ていたため目は虚ろで声は掠れていた