「どうしてそれを?」



「当然、十六夜様の護衛です!」


「もう私をどうこうしようとしてる妖怪なんて居ないよ…」


「何言ってるんですか!今でも狙ってる輩はうじゃうじゃ居ますから!」



十夜は人一倍、十六夜を守るという意識が強い。ありがとうと言い異界へ続く洞窟へと歩き出した




「どこの和菓子屋ですか?」


「いつもの"櫁屋"かな。随分前から食べてなくてね…苺大福を」


ふふ、と可愛らしく笑った十六夜に少し顔を赤くした十夜



「あー、おいしいし、十六夜様あそこの大好きですからね」