後ろから獅蛇に抱きつき、背中に飛び乗った


仕方なく獅蛇はおぶってやる




「お前軽ぃな、食わんと強くなれないぞ」



宵美の背中をトントンと叩き笑った



「食べますっ、獅蛇様も一緒に食べないといけません!」


獅蛇は普段あまり食事をとらない



「アタシはあんまり食べない」


「駄目ですっ、一緒に食べましょう!薬草のところでついでに採ります」



頑なな宵美にハァと呆れる


――この出来事で獅蛇は宵美が大物になるに違いない、と思わざるを得ないこととなった