十六夜さんに学校の屋上まで送ってもらった


今は10時前だから休憩時間だ



「じゃあね、また」


と十六夜さんは帰ろうとした


その時



「やっとみつけたぜ」



「!」




と声がした


声がした方を見ると同じ一年の川上昌がいた


こいつとはクラスが違うから話したことがない


なんでいるんだろう?やっとみつけた、って


十六夜さんを見るとわかっていたようにくすっと笑った




「こんにちは」



「挨拶なんてどうでもいい、やっとみつけたぞ」



川上は十六夜さんを睨みつけるように見ている