「どうしたの?嫌なの?」


俺たちが走ってるのを見て欲しい。それに是非後ろに乗って欲しいんだ


でも……嫌なのかな…




残念な気持ちで俯いていると十六夜さんは俺の頭をぽんぽんして、少し間を開けて口を開いた



「嫌っていうより行きづらいよね…ほら、前にお邪魔したときあまり歓迎されてなかったみたいだし」



あ、確かに初めて十六夜さんを見た奴らは警戒するように見ていた


十六夜さんに限らず、俺達はチームだから初めての奴は警戒する


油断したら潰されるから


だから



「大丈夫、十六夜さんならっ」
優希


「歓迎だな、男だけだから女神が来てくれたら華やかになるぜ!?」


涼が笑って言ったのに続いて皆頷いた。十六夜さんは特別。絶対来て欲しい



「駄目か?」