「―――暴走?」


何それ?と十六夜さんは湯飲みに入った緑茶を啜って机に置いた



明日の夜、暴走がある


だからみんなで話して十六夜さんに来てもらうことにした


十六夜さんに見てほしいんだ


天堂さんや十夜たちは百鬼夜行だから無理らしいから残念だけど……



「私はどうすればいいの?」




「俺が運転するバイクの後ろに載ってくれればいいんだっ」



「あたしは晴樹の後ろに乗るんです」


「危ないからやめろって言ったんだけどな」


「是非来てほしい」


雷斗の誘いに十六夜さんは少し考えてた。それから笑って頷いた


「…わかった、どこに行ったらいい?」


「前に来てくれた倉庫だよっ」



俺が言うと十六夜さんは苦笑いを浮かべたから皆で顔を見合わせた