「そうだね、大きくなったら凛々しくなるだろうしよく見たら男の子みたいだから。いいんじゃない?」


よろしくね、影狼


と十六夜さんは影狼を畳に下ろして撫でる


ワンッと吠えたあと十夜まで歩いていった



「おっ!俺に感謝しろよ?」



言い方が気に入らなかったのか十夜に向かっておしっこを引っかけた




「てめぇっ、俺が名前つけたんだろ!汚ねぇな!」




影狼は見て分かるように十六夜さんが好きだ



十夜も十六夜さんを慕ってる



だから分かるんだ、ライバルだって



「おい、相手してやる。こっちこ――!またかよ!やめろー!!」




十夜と影狼、これからはライバルだ



十夜、まだ赤ちゃんの影狼に負けてる




何でだろう ?



十夜、頑張れ――


十六夜さんを含め、皆が十夜を憐れに思った