広間にいると綺麗になった仔犬を十六夜さんがタオルで包んで抱いてきた



「どう?十六夜さん…」


「さっき、お乳も飲んだし身体を温めてたら震えもおさまったから、もう大丈夫だと思うよ」



俺のとなりに座りながらぐっすり眠ってる仔犬の頭を撫でる十六夜さん




「捨てられたのかな?」


「俺たちを見てもそんなに怯えてなかったけど」


「この犬、どうする?」


「…」


見兼ねた十六夜さんが口を開いた



「…私が引き取るよ」


えっ、と十六夜さんを見ると微笑んでい




「この子、普通の犬じゃないみたいだから…」