冬休み、雷斗たちと十六夜さんのところへ行こうと月映山の鳥居の前にいたら


ガサガサ

クゥーン、ヒーン、ヒン


「何だろう?」


「犬か?」


鳥居の柱と竹林に隠れていた茶色と黒の毛並みの柴犬がいた


「まだ赤ちゃんだ、かわいいけど…」




優希が駆け寄り仔犬の柴犬を抱き上げる


「でも、何かぼろぼろだな」


「それに、すげぇ痩せてるぞ……」



確かにガリガリで元気がないな