赤黒い色で匂いもなんとも言い表しにくかったのだが、一言で言うと



不味い




普段はこんなことどころが、料理でさえしない十夜



きっと試行錯誤しながら作ってくれたに違いない



だからそんなことは言えない



「…え、えぇ。ありがとう、まだ分からないけどこれならすぐによくなると思うわ」



それを聞いた十夜と琉威は安堵していた


だが琉威はどことなく十六夜の様子がおかしいとは思っていた



「よかったです!また作りますねっ」


「えっ、」



十六夜の様子に琉威は首をかしげた