それから少し仮眠をとり身なりを整えて手を繋いでまだどんちゃん騒ぎの大広間に向かった




あ!総大将、十六夜様早く来いよ~

何してたんだよ~

馬鹿!そんなの一つに決まってんだろ!




障子を開けた途端に聞こえてくる冷やかしの声に十六夜は赤面し、天堂は茶化した百鬼を蹴散らしていた



いいから早く一緒に飲もうよ~

二人ともこっち来て!




二人はわらわらやって来た百鬼たちに囲まれ、一番奥に並んで座った。それを確認した百鬼たちは再び騒ぎ始めた



天堂と十六夜は座っても繋いだ手を外すことは無くずっと指を絡めていた


「…」


「何見てるんだ?」


十六夜は微笑んでその手を見つめているとどこを見ているのか不思議に思った天堂



「ん?あなたの手……ずっと変わらない」



繋いだ手を頬に寄せて目を閉じた十六夜に目を細めた天堂は反対の手で十六夜を撫でた