皆が生きている信じてきた十六夜が12年ぶりに無事に帰って来た



十夜や百鬼たちは当然喜んだが一番喜んだのは夫である天堂だ




本家に着いた百鬼たちは琉威たちを一室に寝かせて大広間に集まり酒を大量に持ち運んで来た



十六夜と天堂も後に続いて大広間に入り百鬼たちが酒を飲み、踊ったり歌ったりのどんちゃん騒ぎを始めた



すかさず十夜が十六夜の所まで走ってきたため十六夜は笑った


「十六夜様っ、無事でよかったです!」


目を腕で覆って唇を噛み締めている十夜の頭を撫でて微笑んだ


「ありがとう、十夜に会いたかったよ……強くなったんだろうなぁ…」



「そんなっ、まだまだです……でもいつか手合わせお願いします!」



涙を拭いて笑った十夜に十六夜も微笑んだとき既に酔っている百鬼たちがやって来た



「飲もうぜ~」


「待てよっ、まだ話したいんだ――おいっ、放せよ!」



まだ十六夜と話したいと言う十夜を無理矢理引きずって行った百鬼たち



それを見た天堂と十六夜は笑った



やっと帰って来たのだ


この場所に……