「そう?」


「…うん」



「はぁ、やっぱここが落ち着くな」


広間に入って座った桜李さんは懐かしそうに全体を見渡した



「さっそくだが、桜李」


姿勢を正して桜李さんを見つめる天堂さんに桜李さんも姿勢を正す



「すぐに、とは言わねぇが。そろそろ継いでもらおうかと考えている」


「あぁ」


「覚悟はできてるんだな?これが副業じゃねぇ。負ければ死ぬということだぞ」


「わかってる、だから里に行ったんだ。覚悟もできてる」



「......そうか。襲名は直に行うからな」