月映山に向かう途中、十六夜さんが座ってる後ろ姿が見えた



「あ、十六夜さんじゃない?」

「ほんとだ」

「女神だれかと話してんのか?」


「.......」



竹林だからよく見えないし、だれと話してるのかわからない




移動してみるとものすごいかっこいい男が十六夜さんの隣に座っていた



「え、すごいかっこいい!」

「おい、優希」

「おー、あれは浮気か!?」

「話してるだけでそうとは限ら――っ!




皆がひそひそ話すなか、二人はどちらからともなく抱擁を交わしていた