「早く行こっ!」



走ると十六夜さんが履いている下駄がカラン、カランと鳴り響く




「これ、お主。走らせるな」



璢美苓が困ったように笑いながらついてくる



「そうだよ、琉威!十六夜さん、下駄で走りにくいんだから!」


「さっきお前、心配してただろうが」


「女神ぃ、一生ついていくぜ!」 


「涼、置いて行くぞ」






――これから先、俺の人生にはこのひとが、十六夜さんが絶対いる



俺の人生を変えてくれた



彼女ができて、結婚して、家庭を持っても絶対に離れない



その人とは、別に大切なひとだから




十六夜さん、ずっと一緒に居ようね.........