「着きました。
ここがお嬢様のお部屋です」
「わあ・・・・・・」
すごい、とーっても広い!
「本当にここが私の部屋・・・・・・?」
「はい、そうですよ」
前の部屋の3つ分はありそう。
お風呂までついてる。
「あ、ベッド!」
―――――ドンッ
「ふっかふかー」
気持ちー。
大きいし、天窓までついてる!
理想のベッドだー。
「ははは」
・・・・・・ははは?
鈴川・・・・・・さん?
そんなわけない。
あの優しい人が、
こんな意地悪な声なわけ・・・・・・
「あーもう。
笑わせるなよ、ばか」
「な、ばか!?」
ばかって、ばかってー!
さっきまでの優しい鈴川さんは?
「ん?
どうかされました?お嬢様」
さっきと違う声。
どっちが本当の鈴川さん?