高校一年生、性格暗めのドブス女子のわたしは、予想通りの学校生活をおくっています。
朝起きて、ため息。
登校中に自分の存在をなるべく消すため、神経を使う。
下駄箱、ロッカーには悪戯。
教室に入ったところで、みんなわたしを無視、無視、無視。
だってわたし、ドブスだもん。しかたがないや。
そして今。問題は、今この時間。
一番苦痛で、一人ぼっちだということを嫌でも思い知らされる時間。
《早く終われ…!お昼休み…!》
教室でひとりランチなんて!
無理無理無理!
てことで、チャイムと同時に避難開始。
このカフェを通り過ぎれば、体育館裏の木陰にたどり着く。
そこがわたしの、お昼休み避難専用シェルター。
カフェからの視線が気になるのは
被害妄想。
はやく、はやく…
とにかくはやく。