彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~

身体が、離れる。
少し警戒しながら、葵を振り返った。

「……明日から、朝と放課後だけでも一緒に居てやるから、いつまでも落ち込んでるなって!」

そこで生意気そうに笑っていたのは、いつもの葵で。

そっか、わたしが大泣きなんかしたから。
葵なりに元気付けてくれようとしたんだ。

「そうだよね、泣いたってなにも変わらないし」

「ん」

「ごめんね、葵。それと、ありがと。葵がいてくれると、心強いから……明日から、ヨロシク」

「なんか素直な桐もキモチワルイ」

そう言って、頭をはたかれる。
そんな風にしてたら、いつの間にか涙は渇いていて。

――負けない、って思った。
それは、周りからの監視や、シキに会えないことじゃなくて。
そのことで、弱くなってしまう自分自身に。

葵が部屋を出て行ってから、鳴子にメールを送った。
文字で伝えるのは難しくて、だから、話をさせてって。
返事、来ないだろうなって思いながら、何度も何度も携帯を確認して。
今日はすごく消耗した気がするのに、なかなか寝入ることができなかった。