僕は、地下の重たい扉の目の前に立つと、力を使った。


「世界の光よ、この媒体に力を与え、この扉を開けたまえ…」

すると、僕が持っているカギがほのかに光り出す。
その光っているカギを、重たい扉のカギ穴に差し込み、回す。


ガチャ…

ゴゴゴゴゴゴゴ…


扉が開く…。

すると、部屋の明かりが入り口から順についていく。


中に目を凝らすと…


ーーー水牢の水が…
ない!?



「若!!」

綺斗が呼び止めるが、そんなものは知らない。