「お母さんは…こんなに愛されてたんだね」



ラヴの横に立つアキは、涙を流す子ども達を見ながら呟いた。




「…子ども達にとってお義母さんは先生であり、母でもありましたから。お義母さん程、孤児を理解して下さる先生なんていませんでしたからね」



ラヴは泣くでもなく笑うでもないアキの肩を掴み、自分に引き寄せた。




暫くして庭園で行われていた葬儀が終わると、施設の職員が泣きじゃくる子ども達を建物の中に誘導する。



「…アキ、あなたホワイトガーデンの施設長にならない?」



庭に立っているエンドロール家の元へやってきたハルとナツ。




「保育士の免許持ってるのアキだけだし、あなたが1番お母さんの意志を受け継いでると思うの。親戚のみんなもアキがいいって言ってるわ」



ハルの言葉に首を振るアキ。



「…あたしには…無理だよ。あたしは出来ない」