「レオン、おかえり」

「アキただいま〜♪」



俺の汚い世界を癒やしてくれるのはアキだけ。


でもアキを抱けるのはラヴだけ。



その歯痒さが余計に俺を汚してる。




「…レオン、入るぞ」

「何?アシュリー」



俺が部屋でAVを観てるとアシュリーがやってきた。



免疫がないアシュリーは顔を真っ赤にしながらテレビを消して、リモコンを投げた。




「ったく、お前は何観てんだよ!」

「男なんだからいいじゃん!アシュリーとサミュエルがおかしいんだよ」

「うるせぇな!!」



アシュリーに頭を殴られた。



でもアシュリーのその潔癖なとこと一途なとこ結構好きだよ。




「何か用だった?」


「…あぁ、俺のダチの妹がお前とのガキを妊娠したんだとよ」


「だから?俺、いつも避妊してんのによくそう言われて騙されんだよね」


「避妊したって100%安全なわけじゃねぇだろ。ダチが今こっちに向かってるから、俺も一緒にいてやっから話し合わねぇか?」


「……!!家に来ちゃうの?俺、嫌だ!アキには聞かれたくない!!軽蔑される」




俺が泣きそうになるとアシュリーは呆れたように頭を掻き、俺の手を引いて家を出た。