暫くしてアキはラヴと結婚した。


俺は少し複雑だった。




アキがここからいなくなる…


そう思うと寂しくて、泣きたくなった。




…でも受け止めてくれるアキはもういない。




だからまた
俺は偽りの笑顔を浮かべる。




そんな時、アシュリーとサミュエルと共にラヴがやってきた。



「レオン、家族になりましょう。私とアキとアシュリー、サミュエルと一緒に住みましょう」




俺は死んでもいいと思った。



アキとずっと一緒にいられる。

それにずっと欲しかった家族が出来る。




そう思ったら涙が出た。




「レオン…」



そんな俺に驚いていたラヴだけど

すぐに笑って俺を抱き上げてくれた。





そんなラヴはアキに似てると思ったんだよ。







ねぇ、俺はまだまだ嘘つきで

笑いたくない時も笑う事があるけれど



これからもそんな俺を受け止めてくれる?




俺がもっと大人になったら

どんなアキでも受け止められる男になるから…





今だけは子どもの俺を受け止めてね。