ラヴとアシュリーはアキの様子を見に来た。



「ヨダレを垂らすアキも萌えですね。襲ってもいいと思いますか?」

「やめとけ。アキは寝起きは機嫌わりぃぞ」



アキの寝顔を堪能したラヴは、アシュリーと共にキッチンへと戻っていった。





「…うーん…よく寝た」



目を覚ましたアキが体温を計ると熱は少し下がっていた。




「そういえば男共はご飯どうしたんだろう。…まぁバカじゃないんだから出前取ったりするよね」



アキは再び寝ようとすると家の中に漂っている異臭に気付く。



「…何この匂い!?」



アキはガウンを羽織り、キッチンに向かった。




「アキ、起きて大丈夫なのですか?」


アキに気付いたラヴはアキに駆け寄る。




「大分熱下がったから大丈夫だよ。…それよりこの匂いは何!?」


「お粥とカレーを作ったんですよ」


「カレー!?カレーの匂いじゃないよ、これ」


「もう少しで出来上がりますから待ってて下さい」



キッチンの様子が気になったが、ラヴに促されソファに座るアキ。


暫くすると、ラヴと子ども達が得体の知れない物を運んできた。




「アキ、沢山食って早く良くなれよ」

「料理って大変だね!アキの大切さが身にしみたよ」

「早く母さんが元気になるよう頑張って作りました」



子ども達の言葉に感動しながらアキはお粥を口に運んだ。



しかし…


「…ぐっ!」




あまりの不味さに吐きそうになったアキだが、4人がキラキラした眼差しで見つめている為、我慢して飲み込んだ。



「…お…美味しいよ」



アキが苦笑いしながらそう言うと4人はニッコリ微笑んだ。




「あとね、アキにもうひとつ渡すものがあるんだ」



レオンに渡された袋には、フリフリのエプロンが入っていた。