「俺やレオン達が彼女作らねぇのはアキ以上の女がいねぇからだよ。だから心配すんな。いなくならねぇよ。……俺はずっとアキといてやる」



アシュリーはそう言うと真っ赤になりながら、そっとアキを抱き締めた。




この家に来た当時は、アキが抱っこしていた小さなアシュリーも今はすっぽりアキを腕に納められる程、大きくなっていた。



アシュリーはアキが少し微笑んだ気がした。




「やべっ…まずいな、この体勢」



年頃のアシュリーは理性が飛びそうになった事に気付くと、アキにブランケットを掛け、そそくさと自室へ入っていった。




「あたし、欲張りなのかな。ラヴという旦那を独り占めしながら3人の子ども達も独占したいなんて…」



アキはそんな事を思いながら、夢を見ていた。






子離れ出来ない親でごめんね。


でも、いつかさよならをする日まで…

今はこのままでいさせて。





それがアキの願いだった。