教室に戻ると、ちぃちゃんだけが残っていた。 「咲陽、やっと戻ってきた~。先生なんだって?あれその封筒どうしたの?」 私の持っている封筒に気付き、聞いてくる。 「あー、これ?なんかまた仕事頼まれちゃって」 ちぃちゃんを巻き込みたくなくて、詳しくは言わなかった。 「そっか。てか、先生ひどいよね。咲陽にばっか面倒なこと頼んで。」 「だよね。」 「...手伝ってあげたいんだけど、今日これから妹の向かえ行かなきゃ行けなくって。ほんとごめん...。」