「ッ!! 待って!」


 奈央はベッドから飛び跳ねるように身をお越して、現実なのか夢なのかわからない意識の中、大きく肩を上下させて無意識に乱れる呼吸を整えた。



「ゆ、夢?」



 身体にじっとりと嫌な汗をかいている。



 張り付いた前髪をかき分けると、次第に視界も鮮明になってくる。




 AM5時―――。