ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal

「おはようございます。今朝から一条シェフは会議に出ていますので、スーシェフの私が午前中だけシェフ代行をさせていただきます」




 仕事はじめの朝礼は、通常一条の一声から始まるが、今朝は臨時で奈央が取り仕切っていた。



 スーシェフとは、総料理長の直接補佐を担う管理者で、アルページュの仲間も奈央の力量をそれなりに認めていた。




 始めの頃は自分よりもひと回りもふた回りも年上のシェフに指示することが苦痛でならなかったが、一条がその度に自信を持たせてくれた。


 奈央はそんな彼のためにも必ず報いたいといつも思っていた。