数日後―――。 冬の新作メニューも正式に決定し、なんとか仕事の山が一段落した。 「久しぶりに飲みに行くか」 早めに仕事が終わり、一条が上機嫌に奈央に訊ねてくる。 「そうですね、新作メニューのお祝いを兼ねて」 「なんだお祝いって、いちいちそんなのいらねぇよ」 そう言いつつも内心嬉しそうにしている一条の横顔を、奈央は微笑ましく思った。