『全然気が休まらない……』
洗面台の前の大きな鏡に自分の顔を映し出すと、楽しむはずのパーティが、返って気疲れしている自分がいた。
奈央はそっと襟元を引くと鎖骨に数日前の熱い焼印の跡が鏡に映る。
奈央の名前を呼びながら熱い舌と唇を這わせられ、チリッとした痛みと共に出来た跡。
「っ!?」
「あ、ごめんなさい! いるの気づかなくって」
誰かの気配がして奈央は素早く襟元を正すと、いきなり開かれたドアを見た。
「すみません、私すぐ出ますから」
奈央はポーチにハンカチを突っ込むと、そそくさとその場から離れようとした。
「急がせてしまったみたいで……ところで春日さんの上司って一条先生ってほんと?」
よく見ると、自分の目の前に立っているのは先程奈津美の口からでた名前の人だった。
「私、松島紗英。よろしくね」
「え、ええ……こちらこそ」
ふと紗英の指先に目が行くと、人差し指に絆創膏が貼られていた。
『この絆創膏……一条さんが手当したのかな……』
「またこういうホームパーティやらない? 一流シェフに習えるなんてラッキーでしょ?」
「そう、ですね」
明るい声で言われて奈央は無理矢理笑顔を作った。
洗面台の前の大きな鏡に自分の顔を映し出すと、楽しむはずのパーティが、返って気疲れしている自分がいた。
奈央はそっと襟元を引くと鎖骨に数日前の熱い焼印の跡が鏡に映る。
奈央の名前を呼びながら熱い舌と唇を這わせられ、チリッとした痛みと共に出来た跡。
「っ!?」
「あ、ごめんなさい! いるの気づかなくって」
誰かの気配がして奈央は素早く襟元を正すと、いきなり開かれたドアを見た。
「すみません、私すぐ出ますから」
奈央はポーチにハンカチを突っ込むと、そそくさとその場から離れようとした。
「急がせてしまったみたいで……ところで春日さんの上司って一条先生ってほんと?」
よく見ると、自分の目の前に立っているのは先程奈津美の口からでた名前の人だった。
「私、松島紗英。よろしくね」
「え、ええ……こちらこそ」
ふと紗英の指先に目が行くと、人差し指に絆創膏が貼られていた。
『この絆創膏……一条さんが手当したのかな……』
「またこういうホームパーティやらない? 一流シェフに習えるなんてラッキーでしょ?」
「そう、ですね」
明るい声で言われて奈央は無理矢理笑顔を作った。



