『あー馬鹿馬鹿! 何考えてんだろ……って、あれ、一条さんいない?』



 ようやく自分の隣がからっぽだということに気がつき、一気に昂った熱が冷めていく。




 テーブルの上のメモ紙を手に取ると、書きなれない日本語の走り書きがあった。



(朝イチでミーティングだったの忘れてた。また無理させたみたいだからゆっくり寝てろ
 Je t'aime de mon coeur<心から愛してる>)