―――もっと、もっと欲しい。
 

 身体の奥に灯された甘美な篝火が、奈央の欲情を掻き立て、淫らに彼を貪欲に求める。


 思い切りこの身体にその獰猛なまでに激しい激情をぶつけて欲しい。


 そう思うと、奈央は一条の下で恥じらいもなく乱れた。



「奈央……奈央……愛してる、俺だけを見てればいい……お前がいないとだめなんだ」



「ん……い、一条さん……私も、私も愛してる……一条さんだけ、司さんだけ……」



 奈央の甘い声に刺激されて一条の動きが過敏になる。


 何度も顔の角度を変えながらお互いに唇を啄むように甘咬みを繰り返した。