「ッ!?」


「なんだ、そんな真っ赤な顔して」


 思わず息を飲む奈央を訝しげに思いながら一条が振り返った。


「だ、だだだだって……」


「お前、声かすれてるな……そんなに昨晩は激しかったか?」



 ニヤリと笑って一条がベッドに縮こまっている奈央に近づく。



「Ma cherie」<可愛い奴>



 今度は挨拶ではない愛情表現の口づけをすると、一条はシャワルームへ入って行った。