ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal



「午前中は予約も入ってませんので、今夜のディナー予約のために仕込みをお願いします。それから、今日は調理器具の発注日なので、もし必要なものがあったら言ってください」




 淡々と朝礼を終わらせて、奈央は時々思うことがあった。




『事務的な言葉が、羽村さんみたいだ……』



 羽村は食品監査という裏の顔を一条以外に隠して、ここで以前不正行為調査のためにスーシェフとして働いていた。




 何があってもいつも冷静でにこやかな羽村にはいつも励まされることが多かったが、なんとなくその瞳の奥に氷のような冷たいものを感じずにはいられなかった。