本当のキミ

……―――
  ――――………

「あ、もうこんな時間!」

水姫ちゃんのその言葉が引き金となり
自然にみんな解散した。



俺と悠真は同じ方向に返っていった。
女子2人と別れた途端に

「あーぁー…花がなくなった…」

ごく自然にそうはく悠真。


『悪かったな!…でも俺もそう思う。』

悠真の頭をたたきながら本音を言った。

「今メールしちゃおっかなぁ~」


語尾に音符を付けたようにいい、ケータイを取り出す。

『どっちに?』

ちょっと気になったから聞いただけなのに
悠真はにやりと笑い、

「どっちとメールして“欲しくない”?」

欲しくない…
そりゃ菫とだよ。

なんて言うはずもなく、

『何言ってんだ!どっちでもいいよ!』

「ふーん。じゃあ、菫ちゃんにしちゃおー!」

『え…あッ…』

つい声を出してしまい、後悔した。

予想通り悠真はにやにやと笑い、

「本音が出たな…っ!」

『い、や…これは!』
「そうかそうか!お前もやっと!」


俺に弁解する暇を与えず
肩を組んで首を縦に何度も振る。

人の話を聞け!

『さ、さっさとメールしろよ!』

明らかにあわてた様子の俺に
わざとらしくしかたないなぁーといい

「一斉送信するよ!」


こいつ…最初からその気だったな。