本当のキミ

―――――…
　　　　　――---

学校につき、
私は普通に一日を過ごした。


キーンコーン…


６時間目終わりのチャイム、
その音についどきっとしてしまう。


放課後―


行動開始。

私は昨日、彼女が彼に変身した公園に
先回りして待っていた。

少し周りが薄暗くなり始めたとき

ガサッ

音がして、
私はスッと身を隠した。

やはりそこに現れたのは
坂下　春奈だった。

そして5分くらい待った後、
坂下春奈がでてきた。


男の姿で


私は光で自分が見えないように
彼の前に立ちはだかった。

彼は私の影をちらっと見て、
普通によけようとした。
そこで私は

『坂下　春奈…さん？』
といった。

彼は動きをピタッと止めて、
目を見開いてゆっくりこちらを向いた。

「………だ、だれだ…」

やっとでた声のように彼はその言葉を口にした。
口調も男の子になって…

私は、
ゆっくり彼が私を見える位置まで行き

『早野です。早野…菫です。
そう言えば思い出してくれますか？』

というと、彼ははっとした顔をした。

そして私は意味深に微笑んで

『坂下…先輩』
といった。