本当のキミ

いつもより、全然目が合わない…
この間の空気…好きだったのにな。


あ、ダメダメ!
考えなきゃ!


夏向、嘘下手だから…
ある程度本当じゃないと
バレるだろうしね。


私だけなら適当に言えるんだけど、


まぁ…これでいいか。
学校での“坂下 春奈”
なら大丈夫でしょう。


私は顔を上げて夏向の方を向いた。
すると、また私を見てた夏向は
私が顔を上げたのを見て笑って

「決まった?」

と同じセリフを口にした。


私はコクリとうなずいて
小声で話し出した。
『まず…』

こういうことになった。

私が春奈に助けられる。
   ⇓
私はお礼がしたいと申し出る。
   ⇓
コーヒーとパフェをおごる。
   ⇓
そこで話が合う
   ⇓
  意気投合

『…みたいな感じでいいんじゃない?』