本当のキミ

少し落ち着いた私は

『それで?何のために私を呼んだの?』

一番聞きたかったことをやっと聞いた。

その言葉にあぁ!と今気づいたように言って、
「そうだった!そうそう。」

わ、忘れてた?
私はあきれながら
話し出すのを待っていた。

「なんか、俺らが急に仲良くなったって噂たってるらしいんだけど…」


あぁ…そういうこと…
?でもいつみられたんだろう…

朝か…


「なんか、校舎から見たらしくって。」

あ、そういうことか…

『それで?何を聞きにきたの?』

私は夏向の顔を覗き込むようにして
聞いた。


そんな私に夏向はフイッと何気なくそっぽを向いた。

…?
なに?態度悪…

「あ、と…どうして仲良くなったっていえばいい?」

そっか、口裏合わせとかないとね…
……
私は夏向をちらって見た。
全く考える気がなさそう…

ふぅ…仕方ないわね!