本当のキミ

冗談だけどね…
慌ててつい聞いちゃった。

でも、冗談で言った言葉に
ギクッとした表情をして

焦ったように
「い、や…たまたま、、、出ずらい空気だったから…うん」

え…!
本当についてきたの?

っていうか本当に嘘がつけないのね…
と思いながらも実はまだ少し疑ってたりする…

本当は信頼してみたいけど。

そんな事を考えてるのを絶対顔に表さないようにして、

『つけてきたのね。』

さらっと言った。

え…みたいな顔を見せ、
あきらめたように肩をすくめ突然こんなことを聞いてきた。

「断るの…?」

それも、遠慮がちに。

なんで、そんなこと聞くんだろう?
わからない人。
ついてきたのは昨日のことをばらさないか心配だったからだと思ったのに…


それでおかしいと思ったし、
裏の私を知っているこの人が、なんでそんなことわからないのかしら…


私はあきれたように

『断るに決まってるでしょ。演技よえ・ん・ぎ!』

OKするなんて思われたくなくて
強く言った。