本当のキミ

俺がその声に気を奪われていると、


「何してるの?…」

少し下に菫の顔があった…

『うわっ!』

びっくりして大きい声を上げてしまった。

そんな俺にくすっと笑って、

「つけてきたの?」

冗談っぽく聞いてきた。
ギクッ…

『い、や…たまたま、、、出ずらい空気だったから…うん』

そんな俺の言葉に
ふーんといって

「つけてきたのね。」

と言ってきた。ばれてる…

まあ、いいや…

『断るの…?』

そっと聞いてみた。

するとまるで質問した俺がおかしいみたいな顔で

「断るに決まってるでしょ。演技よえ・ん・ぎ!」

ばっかじゃない。
って言われたような気がしたてむっとしたが

正直それよりもなんか、ホッとしてる…