本当のキミ

……………

…え!!!

見られてた…?
いや、窯かけてるのかも…

『な、なんのことだよ!』

そんな俺の言葉を聞いた瞬間
一瞬ぽかんという顔をして
急にぶはーー!っと噴出した。

『んだよ!』

不機嫌そうにそういうと

「だって!何そのバレバレなウソ!」
と言いながらまた笑う。

笑いすぎだー

ひーひー言いながら俺のほうを向き
「ま、演技がうまかったとしても意味ないけどな!」
と俺の頬をつつきながら言った。

俺はその手をつかんでどかし
あきらめて後ろを向き
『見てたのか?』

とため息交じりに聞いた。
この様子だと話までは聞いてないらしいし…

「そうなんだよ!帰るとき!彼女の顔は見えなかったんだけど…お前ってことはすぐわかった!」

俺の横に並びバイキング形式の朝食を選びながら言った。

俺が卵を入れようとトングをとるとそれを奪い去って
自分を俺の視界に無理やり入れて
にやにや笑いながら
「あんな人気のない公園でー…な・に・してたの?」