本当のキミ

すると彼女は焦り気味に

「別にプレゼントとかじゃないんだけど…」

弱弱しくそういった。
後悔してるように見えたのは
なんでかわからないけど

俺は中を見てみた。

『あ、この間の!』

と叫んだ。

ハンカチか!
そういやぁ貸したな…

「借りは作りたくなかったから…ありがとう」

最後のお礼は小さかったけど
よく聞こえた。




俺はそんな彼女をかわいいと思った。