本当のキミ

なのに
彼女はつらそうに

「今日は、もういい。…話さなくて、いい。」

と言われた。


…え?

いいのか?

『さんきゅっ…』

俺は小さくそう吐いた。

でも、彼女には
届いてなさそうだった。

すごくつらそうな顔で
何かを考えていた。

俺はあわてて

『わりぃ!大丈夫か…?』

心配になって聞いてみた。

すると彼女は俺の表情に
なぜかホッとして
さっきまでの強気な表情を見せた。


こいつも…何かあるんだ…

なんとなくそう悟った。