本当のキミ

片付けて、その部屋の子にお礼を言って私は部屋を出た。


憂鬱だな……

でも戻らなくてはならない。

いつまでもわがままを言っているわけにはいかない…



先生は“親”ではないのだから。



私は、通路の時計を確認した。

8:00

かのんちゃんはちょうど朝ごはんを食べに行ったぐらいか…

この間に部屋に行っておこう。

そう思い、部屋への近道になる階段を降りようとしたとき…

「まさかこんなにうまく行くとはね…。」
「正直私、怖いんだけど…」
「あたしも…」

あの時の女の子たちの声がした。

とっさに私は、階段の陰に隠れた。

「まぁ、びっくりはしたよね。だって…あんな作り話をまんまと信じて。」

「かのんちゃんと喧嘩してくれたんだもんね。菫ちゃん。」

背中に冷たい汗が流れるのを感じた。

その後もなにか話していたけれど頭に入らなかった。

どういうこと?

    



    つ…くり…ばなし……