本当のキミ

なんで…

そんなはずない。

お母さんとかのんちゃんを一緒にしないで!

そう思って、反論しようとして…留まった。

‘お母さんの時、私、そうなること予想できた?’

‘その日まで、そんなこと考えもしなかったんじゃないの?’


…そうだ。そうだった。
裏切られるのって、突然なんだ。

私の中の、あの黒い感情がふつふつと上がってきた。

[ありえない]

なんて、人の心には存在しないんだ。

『ふっ…そうだった…。』

私が彼女たちの方へ振り向くと。

「信じたくないかもしれないけどね。私たち、聞いたんだから。」

信じてないと思ったらしく、念を押された。

そんな彼女たちにわたしは

『うん。ありがとう。』

満面の笑みで
単調にそういった。

ありがとう、人間というものを思い出させてくれて。

忘れるところだった。

危ないところ…だった。

唖然とした表情の彼女達を横目に、私は食堂へ向かった。