本当のキミ

その後もかのんちゃんは強引にではなく、

ゆっくりゆっくりと私に話しかけた。

「菫ちゃんって呼んでもいい?」

「この食堂、おすすめいっぱいあるから、気になったら聞いてね。」

「菫ちゃん!聞いて!ビックニュースなの!」

大して返さない私なのに置いてかないように、でも無理に返事を求めることはなかった。



そんなかのんちゃんに私は、いつの間にか心を開いていた。
忘れかけてた笑顔を取り戻していた。

2つ年上のかのんちゃんに勉強を自分から教えてもらうこともよくあった。