本当のキミ

気をとりなおし
ごまかすようにして、

次の質問を考えた。

ん~…
そういえば…
家族構成知らなかったな…

軽い質問からしたほうが色々聞けるし
聞いてみましょう。

『じゃあ、次。』

と夏向に視線を合わせ、

『兄弟とかっているの?』

ただ、軽い質問で、さっきみたいに
軽く返ってくると思ってた。


なのに…
彼は…表情を雲らし
私から視線を外した。


重い沈黙が続く。
初めて黙った彼を見た…

確信をついた質問だった…みたいね…

私はじっと彼が口を開くのを待っていた。

しばらくたって
ようやく彼が口を開いた。

「…あぁ……姉が、いた…よ」

彼はどこか遠くを見つめ、
つらそうに言った。


   ・
…いた…?

……過去形?