本当のキミ

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ガサッ…


話を途中で切った私は夏向にいつも持ち歩いてる紙切れを差し出した。

「これって……。」

夏向は手紙を見て目を見開いて、私に目線を移した。


私は静かにうなずいた。

それを見た夏向は、少し震えた手でそれを受け取った。

『お母さんの手紙…』


私はそれを読む夏向を見つめていた。

初めて人に見せた手紙。
夏向はこれを見てどう思うだろう…

同情してくれちゃうんだと思う。



これを見せたのは、この後の話の言い訳かもしれない…




夏向が目に涙をためながら手紙を読んでいる横で、次の言葉を口にするのが怖くて仕方がない私がいた。