本当のキミ

あれは、私が小学校2年生の時だった。

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友達に会うことが楽しみで私は元気よく…
いつもみたいに言った。

『お母さーん!いってきまぁす!』

お母さんもいつも通りだった。
一つ以外は

「あ!待って菫!鍵持っていきなさい。」

そう言って私に鍵を渡した。
『?どうしたの?』
「今日帰り遅くなりそうだから。」

『ふーん。わかったー!』
「なくさないでよ?」

『もう!私、2年生になったのよ!』

お母さんは優しく笑って
「ふふふ。そうね。行ってらっしゃい!」

『はーい!』

ニッコリ笑って学校に向かった。