「…ぃ…おい!」

はっ…!
私は彼の声で正気に戻った。

よかった…
戻れなくなる前に呼ばれて…

『あぁ…ごめん、少しぼーっとしてしまって。』

私は苦笑いをしながら
返した。

彼はへーっと軽く流して

「んで?次の質問は?」

え?
自分から…
この人馬鹿なのかしら…

そんなことを思いながら、
彼の言うおり次の質問をした。

『んーっと…なぜ女姿で、学校にいるのに、男子寮に入ってるの?』

少し質問のレベルを上げた。

その質問に彼は少し、え?
という顔をして、

「えっと…それは、女子寮に入ればよかったと?」

と言ったけど、私の答えは求めてないらしく
すぐ、自分の話をし始めた。

「さすがにばれるだろう…風呂入れなねーじゃん…」

それを聞いて、私は少し恥ずかしくなった。
それはそうか…
そうよね…

ここらへんに男女共同の寮はない。
あったとしてもお互いのところには
入れないだろうから

どっちにしても、男子寮に入るしかないな…

私のほうが、バカかも…